
兵庫県西宮市にある越木岩神社にツバキを見に行きます。越木岩神社は六甲山のふもとにあり、天然記念物に指定されている森に囲まれた歴史ある神聖な神社です。神社の境内や周辺にはヤブツバキが自生しており、開花の時期にあわせて「椿まつり」が行われます。
椿まつりは3月8日(日)で、当日は奉納演芸やキッチンカーの出店などもあり楽しそうですが、ボッチで行ってもつまらないので人が多いと写真撮りにくいので一足先に行くことにします。
※撮影日:3月5日(木)
バスでも行けますが、今日は花粉以外は良いお天気なので、JRさくら夙川駅から夙川沿いを歩いて行きます。

JRさくら夙川→阪急夙川→阪急苦楽園口と通過していきます。
阪神間住みの人なら分かると思いますが、阪神とJRと阪急の行き来がまあめんどくさい。一旦梅田に行くとか、阪神⇔阪急なら今津⇔西宮北口で乗り換えるとかありますが、私はよく夙川沿いを歩いて乗り換えます。
阪神香櫨園→JRさくら夙川→阪急夙川と夙川沿いを歩いて移動します。川沿いをまっすぐ歩くだけなので、スーパー方向音痴の私でも迷いません。ちなみに今日は関係ないですが、もう少し神戸寄りならJR摂津本山と阪急岡本も近くて徒歩5分程度です。
この夙川というのは本当にキレイな川で、水もキレイですが遊歩道もとてもキレイに整備されています。桜の時期は賑わいますが、普段は人も少なめでゆっくり散歩するのにおススメです。

上流の方まで来たら、夙川上流緑道を歩きます。このあたりまで来たら上品なマダムがかしこそうなワンちゃんの散歩しているのをよく見かけます。川も上流ですが住民も上流ですね。
県道82号線に出たら越木岩神社北バス停があります。ここから少し住宅地を下ります(←ここはGoogleマップ見ながら行きました)。
普通は夙川沿いではなく、苦楽園口から住宅地を通って行くのだと思います。たぶんそっちの方が早いと思いますが、道が分からなそうだったので、ぐるっと大まわりして行きました。

越木岩神社に着きました。ホントに森の中にある感じですね。

「力石」むかし村人達が力くらべに用いていた石です。持ち上げることで若衆として認められました。※危険なので現在は禁止しています。


ヤブツバキがたくさん咲いています。ちょうど見ごろではないでしょうか。

まずはお参りを済ませます。

拝殿の周りにもたくさんのツバキが咲いています。やっぱりこのオーソドックスなツバキらしいツバキっていいですね。

「岩社参道」甑岩はこの参道の奥にあります。

「六甲山社」菊理姫大神をお祀りしています。

「岩社」市杵島姫大神をお祀りしています。


ご神体の「甑岩(こしきいわ)」です。高さ10メートル、周囲約40mもあるそうです。「甑」というのは酒造りのお米を蒸したりする道具のことで、その甑に形が似ているので「こしきいわ」と言われるようになりました。

大阪城築城のために切り出そうとしていた時の城主の刻印だそうです。

『甑岩の怒り』という民話があります。
今から400年程前、大坂城築城のため、日本全国から大きな石を集めていました。あるお殿様が、この甑岩に目をつけました。
殿「なんと立派な岩じゃ!これを持っていけば大手柄じゃ。すぐに切りだすのじゃ!」
役人と石切職人たちが山へ呼ばれました。
村人「お役人さま、ちょっと待っておくんなはれ。あの岩はな、神さまの岩なんですわ。白い龍が住んどるっちゅう言い伝えもありますねん。割ったりなんかしたら、バチ当たりまっせ。」
役人「ええい黙れ。これは殿のご命令でござる。ただちに取りかかれ。」
役人たちは言うことを聞きません。カーン、カーンと、一斉に石切職人たちが切りかかりました。
村人「やめとき~! ほんまにあかんてぇぇぇ!」
すると岩の裂け目から火花が散り、白い煙が立ちのぼりました。煙は白色から黄色へ、そして赤、青、黒へと変わり、渦を巻き、轟音とともに勢いよく吹き出しました。
🔥ゴォォォォ!!
ものすごい熱気が岩から吹き出します。
石切職人「うわあああっ!!」
石切職人たちは次々と斜面を転げ落ちていきました。
役人「なにこれコワい。僕ちゃん逃げる」
役人たちも逃げ出しました。
村人「ほら言わんこっちゃない……甑岩さん怒らせてしもうた…。」
それ以来、この岩を無理に動かそうとする者はいなくなりました。人々は以前にも増して、岩を神聖な存在として敬い、大切に守り続けましたとさ。

近くで見ると本当に大きくて迫力があります。

ツバキとサザンカはよく似たお花ですが、見分け方のひとつに、散り方の違いがあります。ツバキはお花が丸ごとボトッと落ち、サザンカは花びら1枚1枚がバラバラになって落ちます。そこらへんの生垣などでよく見るのはサザンカの方が多いと思います。
潔くスパッと散るツバキと、名残惜しそうにハラハラと散るサザンカ。自分が散るときはツバキのように散りたいですね。ピンピンコロリってやつです。


ツバキは植物園などで見ることはあっても、自生している姿を見る機会はなかなかないですが、ここのヤブツバキは「こんなに大きくなるのっ!」てくらいに背が高い木が多いです。

派手さはないけれど、シンプルで凛とした美しさをもつヤブツバキ。歴史ある神社の厳かな雰囲気にも溶け込んでいて、静かで幻想的な空間でした。
