なんだそんなことか。と思うかもしれませんが、強度近視で高校生の時からずっとハードコンタクト一択だった私にすれば大きな決断でした。
眼鏡に変えて1年くらいたちますが、今となっては変えて良かったと思います。しかしここに至るまで、紆余曲折、苦悩、迷い、不安、葛藤の長い道のりがありました(大げさ)。
老眼をナメてた

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老眼って、なる人とならない人がいるとか、近視の人はなりにくいとか、自分だけはならないとか思っていませんでしたか?
なります。人類みな平等に、全員なります。
近視だろうが遠視だろうが全員なるんですって。(マサイの人とかは分かりません)
近視の人はメガネを外すと近くは見えるので気づきにくいだけのようです。
いろんなパターンの老眼対策
この老眼対策は元々の視力により人それぞれです。ざっくり言うとこんな感じ。
- 元々視力良くて裸眼で生活してる人 → 近くを見るときだけ老眼鏡をかける。
- 元々メガネ → 近くを見るときだけ外す。もしくは遠近両用メガネか、遠く用、近く用などの複数のメガネをかけ変える。
- 元々コンタクトレンズ → 遠近両用コンタクトレンズか、近くを見るときだけ普通のコンタクトレンズの上から老眼鏡をかける。
職業によっても違うと思います。
- 1日中パソコン作業だと近く優先
- ドライバーや販売員などは遠く優先。
近視でも近視の程度により違う。裸眼ならパソコンは見える人、裸眼だとパソコンは遠くて見えない人。
このように人それぞれなので、これが唯一正解というものはなく、自分に合った方法を探さないといけないのです。
ちなみに自分の場合は強度近視で乱視も強く、高校生の時からずっとハードコンタクトレンズ一択でした。メガネ嫌いで、自宅にいるとき以外はずっとコンタクトレンズを入れていました。

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(メガネが嫌いな理由)
- 目が小さくなる。
- 顔の輪郭がフレームに入り込む。
- コンタクトレンズの時とは距離感が違い、階段などがこわい。
- 全てのモノが小さく見える。
以上の理由によりメガネという選択肢は考えず、50歳過ぎまでコンタクトレンズで頑張りました。仕事はほぼ1日中パソコン作業です。
老眼が始まってからの対応

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45歳ごろ、老眼が始まってるとコンタクトレンズ屋さんに言われる。自覚症状はあまりなかったけど、少し度数を落としてもらう。↓
しばらくは調子良かったけど、だんだんパソコン画面の小さい数字が見づらくなる。(1と7とか、6と8とか)↓
コンタクトレンズ屋さんにいって、もう少し度数を落としてもらう。↓
またしばらくは良かったけど、1年くらいでまた見づらくなる。コンタクトレンズ屋さんと相談し、これ以上落とすと遠くが見えないので、遠近両用コンタクトレンズに変える。↓
我ながら適応力高いので、遠近両用コンタクトレンズにあっさり慣れる。遠くも近くも見える。便利〜。
ここまでは良かった。ここから苦悩の日々が始まる。
謎の眼球けいれん

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目が疲れるようになる。仕事も忙しく残業もたくさんしていたので、まあ疲労だろう。
毎日10時間以上パソコン見てるし、それ以外にスマホも見てるし、睡眠不足でもある。ちょっと高い目薬とか買ってみる。
目薬全く効かない。1,600円もしたのに。ホットアイマスクを使ってみる。気持ちいいけど、効かない。
パソコン作業中、左だけ眼球がけいれんしたように小刻みに動く。(瞼ではない)眼球が縦にガクガク高速で揺れる。左右の焦点が合わないので、パソコン作業がしづらい。合わない焦点を頑張って合わせようとするので、余計に疲れる。
ググってみたら、脳に原因があるかもとか書いててコワくなる。ヤバい眼科に行こう。
眼科医「老眼です」
知っとるわ。
眼精疲労なので休み休みしろとだけ言われる(無理)。
ちなみに、眼球が揺れるのがパソコンやスマホ見てるときだけで、外歩いているとき(遠くを見てる)は揺れないなら脳ではない。心配なら紹介状書いてやるが、たぶん違う。とのこと。
たしかに、近くを見てる時しか揺れないし、目以外は至って元気だ。ちょっと安心する。
会計を待っていると、先生ではない検査員のおじさんが来て「遠近両用コンタクトの度数を全体的に落として」と、コソッと言って去って行った。
なんでコソッと言うのか。なんか圧とかあるのか?大変だな検査員も。でもありがとう。
早速コンタクトレンズ屋に行って相談する(また来たと思われているだろう)。遠近両用に変えたときに戻した度数をまた下げてもらう。
ちょっとラクになった。眼球は揺れたり揺れなかったり。しばらくはこれで過ごす。
原付(ペーパーだけど)の免許更新に行く。無愛想な職員のおっさんに雑に写真撮られる。
出来上がった免許証の顔写真を見て、
「おたくどなた?」
目は落ちくぼみ上瞼は半分開いておらず、目の下にはひどいクマ…。
ええ。
自分、いつからこんなひどい顔になってたんだろう。職質されそうなくらいヤバイ人相になっている。毎日鏡は見てた筈なのに、なんで気づかなかったんだろう。
無理してたんだな(・–・、)。。。
なんか力抜けて、頑張るのやめました。コンタクトやめよう。メガネにしよう。と自然に思えました。
もう50台だし、見た目などどうでもいいわ。誰も自分の顔なんかまじまじ見てないわ。てゆーか、このまま無理してコンタクトレンズ入れてる方が益々人相悪くなるわ。
とはいえ、家用のメガネしか持っていないのでメガネを買わなくてはいけない。
メガネを買う

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ずっとコンタクトでメガネの知識が全くないのでネットで猛烈に勉強しまくる → ほどなくスマホに表示される広告がメガネ屋だらけになる。
オシャレで高級なメガネ店は入りづらいので、商業施設にテナントで入っているチェーン店に行ってみる。
とにかくパソコンがラクになってほしいので近々両用を買う。近々だと外歩けないので遠近両用も買う。
メガネの愛眼で「ねころりん」という寝落ちしても大丈夫なようにツルがふにゃふにゃ曲がるニャンともかわいいメガネがあってつい家用も買う。
中間もあった方が便利かな~と中近両用も買う。
一気にメガネ4本も買ってしまったよ!チャリーン💰️!(全部チェーン店の安いのだけど)
慣れるまでは違和感あったしなんか落ちつかなかったけど、慣れたら圧倒的にコンタクトレンズよりラクになりました。
メガネに変えて良かったこと。
- 家帰って出してこすり洗いしなくてよい(ハードなので)。
- 強風の日に外歩くのが恐怖ではない(ハードなので)。
- 痒ければ掻ける。
- 保存液とか買わなくてよい。
何よりも目がラク。
メガネに変えて半年過ぎたあたりから、ヤク中末期みたいになってた目周りは治りました。いつの間にか眼球もけいれんしなくなりました。
ただしメガネが不便なときもあるので、休日に美容院行くときと歯医者に行くときは今でもコンタクトレンズで行っています。
安易に度数を落とす問題点
私は車を運転しないので安易に度数を下げていましたが、車を運転する人には使えない方法です。
また後から分かったことですが、車を運転しない人でも「度数を下げる」のはあまり良い方法ではないと思います。
メガネ屋の店員さんから聞きましたが、低矯正に慣れてしまうといざ視力をもっと出したいと思ったときに出なくなる。一時的ならいいけど、長期間は良くないそうです。
たしかに、若い時は目一杯矯正すれば1.0出ていましたが、今回は頑張って0.8出るか出ないかくらいになっていました。
普段の生活で困ることはほぼないけど、「推しのライブチケットとったら3階席だった!」とかのときに後悔しないよう、これ以上落ちないよう気をつけたいです。
近くを見る時は近くに焦点を合わせたメガネ、遠くを見るとき(外を歩くとき)は完全矯正したメガネ、を使い分けるのが正解なようです。
それはコンタクトレンズではできない。遠近両用コンタクトレンズである程度は出来るけど、長時間パソコンを見続ける仕事のため無理があったようです。
普通の単焦点コンタクトを遠くに合わせて作って、パソコンの時だけコンタクトの上から老眼鏡をかける方法もありますが、1日の大半を老眼鏡かけてるなら、手間的にもコスト的にも、また眼の健康のためにも全部メガネでよいと思います。
まとめ

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遠近両用コンタクトレンズはとても便利ですが、近くも一応「見えてる」からこそ無理して使い続けてしまうのが良くなかったと思います。脳が疲れて混乱していたのかも。
でも近くを見続けない仕事で、たまにスマホ見るくらいだと本当に便利だと思いますよ。
年取ってから習慣を変えるのは勇気がいります。
もっと若い時からコンタクトの日と、メガネの日と両方使っていればこんなバタバタしなくてすんだのに…と思います。若い時ならファッションの一部として「今日はメガネな気分」みたいにするとオシャレな人認定されるかもしれません。
あと老眼世代だからこそ、フレームはなるべくマダム感のない、カジュアルなものの方が “The・老眼鏡” みたいにならなくて良いと思います。
フレーム選び悩みますが、メガネ屋の店員さんに言われました。
「似合う似合わないより、自分がかけたいと思うのを選んだほうがいいですよ」
迷い吹っ切れました。メガネを楽しもう。
